[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
おっかしいな、予防接種はしたのにな。
毎年毎年予防接種しているのにかかるとかおかしい。
よほど免疫力がないとみた。
むむ。
で、もーろーとしながら妄想。
ちょっと不思議なお話です。
近未来パロ?ですかね。
しかもなんかあまり甘くない。
むしろ寂しい・・・かも。
なんでもばっちこい、の方のみで
お願いいたします、はい。
以下、小話。
そこは。
見渡す限り、一色。
荒れ果てた大地がひたすらに続く、地の果てだ。
ごつごつとした岩場を縫うように通った一本の道を
ひとつの影が粛々と進んでいる。
闇に染まってしまいそうな黒い髪が
月の光を反射していた。
影は男だ。
その背に、別の男を背負っている。
時折吹き付ける強い風に巻き上げられる砂を
避けるため丈の長い布をはおり、
揺るがぬ瞳で先を見据え歩いているのだ。
彼はこの先にあるという都市を目指していた。
彼の名は火村。
火村が背負っている男はアリスという。
もともと二人は別々の場所で生きていた。
火村は太陽の光を糧として生きるタイプのアンドロイドだ。
充電する間は眠りにつかなければならない。
だから火村は昼間、太陽が出ている間は眠っている。
一方、アリスは月の光を糧として生きるアンドロイド。
火村が眠っている昼間に活動し、月のある夜に眠る。
だから二人が同じ時間に活動することはない、筈だった。
けれど、時折、本当にごくたまに。
昼間に月が昇る時がある。
それは都市が定めた天候プログラムに
発生したバグが起こす現象で
年に何回もあるわけではない。
けれど、火村とアリス、
共に活動が出来る貴重な時間。
その時間を少しずつ積み重ねて。
想いを、積み重ねていった。
だから今、火村は歩いているのだ。
共に生きたい、と
共に願ったから。
アリスが眠る夜間は、火村がアリスを連れて進む。
火村が眠る昼間は、アリスが火村を連れて進む。
日が昇り、目を覚ましたアリスが見るのは
夜通し歩き続けた火村の寝顔だけ。
日が落ちて、目を覚ました火村が見るのは
日中歩き続けたアリスの寝顔だけ。
バグによって太陽と月が共に昇る都市を出たため
ここではお互いに寝顔しか見ることが出来ない。
瞼は閉じたまま。
瞳にその姿が映ることもない。
会話をすることはおろか、
声を、きくことすら、出来ない。
ただひたすら、独りきりの世界。
けれど。
それでも。
彼らは荒野を抜けた先にあるという
伝説の都市を目指す。
そこでは、常に太陽と月が昇っているのだという。
「もう少しだ。アリス。もう少し、だから。」
アリスを背負いながら火村が呟いた。
後少しで日が昇る。
動けなくなる、その時まで。
少しでも前に進むべく火村は足を動かし続けるのだ。
その先にある、ユートピアを目指して。
end
