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拍手、頂いております。
サイトからとブログからのもの、纏めて
後日、お返事させていただきますね。
お名前がわかって個人的にお付き合いの
あるかたには個別にお返事させて
いただいております。
こちらも順次お送りしますので
今しばらくお待ちいただけますと幸いです。
とりあえず、プチ連載つづき。
5月3日
今日も、雨。
空から叩きつける雨音に意識が浮上するも
またうとうとと、まどろんでしまえる朝。
連休前という事もあり、少々夜更かしをして
やっと寝付いたのが朝方。
午前中というか、ほぼお昼に近い時間であろうが
寝ている事を咎める必要もない。
軽い痺れを感じる右腕を庇い、寝がえりを打った。
穏やかな寝顔を惜しげもなく晒すアリスを起こさないように。
閉じた瞼、顔にかかる前髪は緩いカーブを描いて流れ落ちる。
突けば弾けそうだった頬も幾らか和らぎ、
怒ると尖る口唇はぽってりとしている。
目元も、口元も、それに体型だって。
出逢った頃とは違う。
お互い様ではあろうが、過ごしてきた時間だけ
少しづつ変わってきたものだ。
当たり前のように傍にいて、時として
離れて、それでも気が付けばこうして隣にいる。
隣にいて、笑ったり、怒ったりするのだ。
なんなんだろうな、と思う。
それは火村の中ですでに習慣にも似た行動のように
繰り返される「日常」となってしまっている。
気が付けば無意識行動の中にすら、
アリスの気配は滲んているのだ。
一人で生きていけるとは思わない。
けれど、誰かと添いとげるとも思えない。
かといって、今更この関係を無かったことには
到底出来ない。
結局のところ、他の誰よりもアリスに依存しているのかも
しれないとすら思う。
「・・・ん」
小さな身じろぎ。
こうして寄り添って眠ることが常ではないのに
不自然でもないほどの眠りを齎すのは
きっと心が、身体が、その温もりを求めている
からなのだろう。
そっと髪をかきあげる。
外は、雨。
もう少し。
こうして眠っていよう。
